お知らせ
NEWS2024.05.22
【地盤改良・鋼管杭】気になる圧入機の車内、特別大公開!
こんにちは。
関東から関西まで地盤のプロとして地盤改良工事・鋼管杭工事・土壌汚染改良工事などを手掛けている株式会社カクノです。
さて、全国の重機マニアの皆様、お待たせしました。今回は弊社の重要なサービスの一つである鋼管杭工事を行う重機、「圧入機」の秘密に迫ります。
本来ならば圧入機のオペレーターしか足を踏み入れることのできないオペレーター室にもカメラが入ることを許され、「これは?」「あれは?」と気になるところを一挙に聞いてしまいました!
案内してくれたのは入社7年目のベテラン髙先(たかさき)です。現役のオペレーターだからこそわかる貴重な情報が満載なので、ぜひ最後までお読みください!
▽動画で見たい方はコチラから▽
目次
マニアックすぎる!圧入機の構造について聞いてみた
インタビュアー
突然ですが、圧入機について解説をお願いしたいです!高先
解説?! (笑) まぁ、「百聞は一見にしかず」っていうから、まずは現場に行って実物の重機を見ながら説明しましょうか。インタビュアー
え、いいんですか! 行きます、行きます!(移動)お、すごい!大きいですね! ブームが天に伸びてますね〜。この重機の正式名称を教えてください。高先
正式名称は「鋼管回転圧入機」。型番で言うと、DHJ-30-7型になりますね。圧入機ってあまり知られていない重機なので、あらためて説明すると「鋼製の杭を地中深く硬い地盤まで打ち込む重機」ってことです。
要は杭を打ち込むことによって強固な地盤にするわけです。
高先
まず、この斜めになっている部分がリーダーと言います。高先
次に前に回ってきてください。こちらがオーガと言って、オーガで杭を打ちこんでいきます。インタビュアー
おお、まさに圧入機の心臓部ですね。オーガって名前も初めて聞きました。重機にもいろいろありますが、圧入機は知らないことだらけです。高先
クレーンやショベルカーと違って、あまり一般的ではないですからね。では、いよいよ中に入ってみましょう。高先
中はこうなってます。狭いので気をつけてくださいね。高先
こちらがキャタピラのレバー。前後に操作することで、圧入機が前に進んだり、バックしたりします。高先
そしてこれがオーガの昇降を操作するレバーですね。上げたり下げたりの動作になります。インタビュアー
前後の動きですね。高先
左右の動きもありますよ。杭はまっすぐに打たないといけないので、このオーガのレバー操作は大事ですね。高先
そしてこちらの左のレバーは旋回ウインチと言って、これを使って自分で杭を引っ掛けて引っ張ります。高先
また、こちらのレバーは重機自体を旋回させるもの。高先
そしてこれはアウトリガーを張り出す操作をするためのスイッチになります。インタビュアー
レバーやスイッチだらけですね。覚えるのに大変そう! 一つひとつのレバーに重要な役割が備わっているのですね。高先
操作をしていて大事なのは、車体の平衡感覚を保つこと。これは前後左右の水平器になりますが、ちょっと今傾いているのがわかりますよね。高先
これに対して、もっと大事なのはリーダーになります。リーダーの角度は機械でしか見ることができません。高先
しかし、注意しなければならないのは車体(ボディ)とリーダーは別物ってこと。地面が傾いていても、リーダーではまっすぐってなっていることがあるので、実際には目視で見て傾きを確認しますね。
インタビュアー
なるほど。車の運転でも目視は大事ですからね。高先
そうなんです。目で見て、身体感覚で違和感や危険を察知することが一番確実だと思います。では、一旦外に出ましょうか。圧入機もマイナーチェンジをしている。最新の機種では“尿素”が使われていた!
インタビュアー
この圧入機の機種は古いのですか?高先
比較的新しい方だと思います。車と同じで年々マイナーチェンジをしているのですが、この機種はエンジンの中で“尿素”を使用しているところがユニークだと思います。他は普通のディーゼル車と同じですね。ちなみにエンジンはボルボ社のものですよ。
インタビュアー
尿素はどのような役割を果たすのですか?高先
排出ガスを浄化する役割を果たすらしいですよ。インタビュアー
なるほど。重機は環境負荷を減らすことは大事ですからね。お値段にびっくり!なんとの億超え!
インタビュアー
次は事務所にお邪魔しています!高先
(紙を見せて)こちら見てますか?インタビュアー
この紙はなんですか? 数字が書いてありますね。高先
重機の見積もりになります。値段にはびっくりしますよ。インタビュアー
0が多い! 一、十、百、……1億?!高先
そうです。装備をつけるとなんと1億3,000万超です。インタビュアー
そんなにするんですか? フェラーリよりも高いじゃないですか! そんなことを知ってしまうと乗るのにも緊張しちゃいますね。ところでどれくらいの期間で操作に慣れてくるのですか?
高先
2〜3ヶ月くらいあればスムーズに操作できるようになりますよ。覚えるレバーの数は他の重機とほぼ同じなので、何らかの重機に乗ったことがあればそれほど難しくないと思います。
インタビュアー
2〜3ヶ月ですか!?圧入機を操作するには免許は要りますか?高先
技能講習を受ければ乗れるようになりますよ。本体を重くするために、実はウエイトがついていた!
インタビュアー
重機っていうくらいですから車自体も重いってことですよね。高先
そうですね。この圧入機は32tですが、32tというのはそれだけのパワーの仕事ができるということなので、重機はもっと重くなります。杭を回す力が32tだったとしたら、それよりも重機が重くないと、杭ではなく重機が回っちゃいますからね。
インタビュアー
それだけの重さが車体のどこかについているってことですよね。その重さは、一体どこに付いているんですか? ウエイトみたいなものがあるのですか?高先
そうです、そうです。背中のお尻の部分は全部ウエイトになります。ウエイトだけで12tくらい付いていますよ。インタビュアー
そういうことになっていたんですね。純粋に車体だけの重さではなく、ウエイトがついていたんですね。杭を打つ会社って実は少ないんじゃないですか? あまり知らないです。
高先
そうかもしれませんね。圧入以外の杭の入れ方もあるので、例えば開けた穴に杭を入れるだけみたいな作業もありますが、そういうやり方をしているところはまた別の重機を使ってやっていますね。地面って掘っていくと、いつか必ず硬くなるんですよ。圧入でやる場合は、硬いところまで穴を開けて杭を入れるよりも「圧入機で一気にやっちゃえ」という発想ですね。
圧入機を使わずに穴を開けるって、実はすごく時間かかるんですよ。道具や機械もいっぱい必要になってくるんで。
でも、圧入機は杭と圧入機さえあればいいのでシンプルですよ。地面の見た目も、杭が入っただけなのでほとんど変わらないです。
現場も汚れないできれいですよ。一軒家の敷地程度の狭いスペースでもできるのでコンパクトなのもいいですよね。
操作はトライアンドエラーで覚える。カクノはチャレンジを歓迎してくれる環境。
インタビュアー
髙先さんは新入社員が入ってきたらどのように育てますか?高先
最初は手元作業から教えます。半年から一年くらいはかかると思います。まずは現場を知って、作業の順番を覚えてもらいます。最初は大変かもしれないけれど、現場の基礎をしっかり覚えることによって無駄な作業がなくなりますからね。
高先
それからは実践になりますが、まずは乗ってみて自分で試行錯誤しながらやっていくこと。いつまでも誰かがいると思うと精神的に頼ってしまうので、安全だけは確保して、ある程度は自分でやってみることが大事だと思います。
自分も実践を重ねるうちにいつの間にか成長したので、心配はいりません。カクノという環境はチャレンジを歓迎してくれるので、どんどん挑戦してみるといいと思いますよ。インタビュアー
建物の基礎中の基礎となる杭打ちの仕事は、やりがいがあると同時に達成感もありますよね。今日はありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
なかなか見ることのできない重機のオペレーター室を見ることができて、ワクワクした方も多いのではないでしょうか?(^^)
オペレーター室の中にはたくさんのレバーやスイッチがあり、初めは覚えるのが大変かもしれませんが、徐々にコツや感覚を覚えていけば大丈夫です!
弊社に少しでもご興味を持たれた方は、ぜひお気軽に下記のお問い合わせフォームよりお問い合わせください!一緒に働きましょう!