お知らせ
NEWS2024.08.28
【地盤改良会社 資材置き場】ココロくすぐる渋すぎる工場ツアーをお届けします!
こんにちは。
関東から関西まで地盤のプロとして地盤改良工事・鋼管杭工事・土壌汚染改良工事などを手掛けている株式会社カクノです。
今回はカクノの事務所に隣接されている資材置き場の工場を工事部部長の小中さんに案内してもらい、見学してきました。
そこにはモノを大切にする職人さんの気持ちや仕事に対する熱意が感じられるものがたくさん溢れていました。
さっそくご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください♪
【1】なんでも手作りで作れてしまうカクノの工場長
インタビュアー
小中さん、こんにちは!事務所へ上がってくる階段の下にカッコ良さげな雰囲気のある工場があったのですが、見学することってできますか?
小中
工場を!?インタビュアー
なんだかすごいカッコよかったので!小中
うちの工場がですか!?(笑)インタビュアー
はい!(笑)今日はお休みで誰もいないようですが、普段は工場長がいらっしゃるんですか?
小中
普段はいてますよ。常に在住してもらっていて、機械の汚れをとったりペンキを塗ったりとか、機械や道具の整備をしてもらっています。
ほんまに忙しいときは現場にも出てくれるんですけどね。
インタビュアー
そうなんですね。早速ですが案内よろしくお願いします!
小中
はい。まず、「13」と番号が書いてある水色の大きな箱は水を貯めておく水槽なんですけど、鉄を買ってきてトラックの寸法とかに合わせて工場長が作りましたよ。インタビュアー
工場長の手作りですか!?それはすごい!!小中
あとこれも。水槽の左隣にある赤茶色の扉付きの箱。これは道具箱なのですが、みんなの道具をここに入れてこのまま現場へ持っていくんです。デザイン的にはあまりセンスがないかもしれないんですけど(笑)。
インタビュアー
このまま持っていくんですね!小中
そうなんです。このまま現場に置いておくと便利なんですよ。インタビュアー
なるほど!水槽はどういったときに使うんですか?
小中
水槽も現場へ持って行くんですけど、僕らの作業ではけっこう水道を使うから、いちいち汲みに行っていたら作業に間に合わないんですよ。なのでこの水槽に半日から一日くらいはずっと水を満杯に貯め続けておくんです。
インタビュアー
へぇ〜、そのように使われているんですね!小中
このワイヤー掛けも工場長が暇なときに自分で考えて作ってくれました。インタビュアー
手作りのワイヤー掛け、カッコいいですね〜!小中
みんな現場から帰ってきたらポーンってその辺に置いちゃうんですよね。なのでこのワイヤー掛けがあることで工場内の整理整頓が保たれます。【2】事業に必要不可欠なプラント設備。関西と関東で異なる工法
小中
これがプラント設備なんですけど、右側にセメント入れるんですよ。そして左側がミキサーになっているので、ここで水とセメントをミックスジュースのように一緒に練るんですよ。
小中
練ったその材料を左下に貯めておきます。小中
それからこのポンプで本体の後ろについているホースを伝って材料が上まで上がり、この筒の中を通って下に堀りながらセメントを流すんです。インタビュアー
埼玉県の越谷営業所を伺ったときに見た圧入機とはまったく別の種類の機械ってことですよね?小中
はい、それとはまた別ですね。機械の大きさも違ければ、工法も違います。なので関東の現場ではこの機械は使わないですんですよ。
インタビュアー
使う機械によって工法も変わるんですね。昨今ではどちらの工法が多く用いられているんでしょうか?小中
時代でどちらが多いかというよりかは、関西と関東で土の種類にそもそも違いがあって、関東はローム層と言ってちょっと柔らかめの土なんです。尚且つ、土地の狭い現場が多いこともあって鋼管杭が主流になってくるんだと思います。インタビュアー
確かに..関東の現場ではこの大きな機械を設置することがなかなか厳しそうですね。小中
できないことはないですけどね。一方で関西は硬い板がそこまで深くないのが特徴です。鋼管杭であれば20m〜30mくらいまでどんどん杭を打っていくんですけど、プラント設備はおそらく10m前後くらいが主になるので関西で使用されることが多いのかもしれませんね。
インタビュアー
土の種類や現場の状況によって使い分けるんですね。小中
そうですね。あと建物の大きさや高さでも変わってきて、高層ビルではおそらくプラント設備は重たすぎて使えないんですよ。使用できる高さ的には10階建てくらいのイメージですね。鋼管杭はもうちょっといけると思うんですけどね。
インタビュアー
ほぉ〜、それぞれの特徴があっておもしろいですね!小中
カクノは初めはセメントを使う工法を関西でずっとやっていました。それから社長が鋼管杭の工法を見つけてきて、「こういうのもカクノでできるんじゃないか」と言って関東で鋼管杭を用いた工法が始まったのです。
なので逆に鋼管杭は関西ではやってないのです。
【3】昨年から始まった新事業、法面工事とは
小中
続いてこちらは、法面工事で使用する機械です。小中
去年くらいから新事業で法面工事の事業をやっているんですけど、法面工事の作業はリンゴのサイズよりちょっと大きめくらいの穴を斜面にバーって打っていくんですよ。穴を開けて、中に支持力を持たすという仕事なんですけど。インタビュアー
ちなみに..この機械はいくらくらいするんですか?小中
これは4つで3千万〜4千万くらいかな。インタビュアー
ヒェ〜!!(笑)小中
この機械でドドドドッて空気を送りながら斜面に打ち込んで、穴が空いた分の土は外に出すような感じですね。インタビュアー
法面の表面ってよくワッフルみたいなセメントになっているじゃないですか。それもカクノさんで施工しているんですか?小中
表面の施工はやっていないです。その表面の施工をするその前に穴を開けて、支持力と言ってアンカー(一本の棒みたいなもの)を作るところまでを担っています。僕らが先にその仕事をしたあと、別の業者さんがワッフル状のようにセメントで上から押える流れになりますね。なので法面工事の一部分をやっていると言った方がわかりやすいかな。カクノで最初から最後まで施工できるたら理想ですけどね。
インタビュアー
法面工事のことが知れておもしろいです!【4】レトロで趣ある機材から伝わる職人たちの人柄
小中
次に行きましょうか。ここに置いてあるのが杭打ち機の先に付けるヘッドというもので、ポッキーのような棒状のものとヘッドを装着すれば、ヘッドがぐるぐると回りながら地面を掘っていくことができます。
ヘッドの先からプラント設備で練ったセメントミルクが出てきます。
インタビュアー
このごついヘッドの先からセメントが出るんですか!?小中
出ますよ!掘りながら、混ぜながら、杭を作るんです。インタビュアー
なるほど!これはおもしろいです!小中
この辺りが溶接をするエリアになっているので、溶接機を使ってヘッドを修理したりしてます。この溶接機はもう何年ものやろね..1976年製造って書いてある(笑)。
インタビュアー
へぇー、すごい!いまだに壊れないんですか?小中
壊れない!壊れてもちょっと修理して使ってますよ。インタビュアー
直して使ってるんですね。小中
こっちはジョイントなどの部材置き場と、塗装材料の置き場です。インタビュアー
こっちにあるのはなんですか?小中
これは旋盤機ですよ。あまり使ってないですけど、鉄を削ったりする工作機械です。小中
これは穴をあける機械。レトロでしょ(笑)。インタビュアー
レトロ〜(笑)。カッコいいです!!小中
今は最新の機械っていっぱいありますけど、おそらく理屈はほぼ一緒なんですよね。アナログかデジタルかっていう違いだと思います(笑)。インタビュアー
ワクワクする工場見学をありがとうございました!とても楽しかったです!いかがでしたでしょうか。
現場や工場内で必要なものはなんでも手作りできてしまう職人の技術と知恵。
そして時代に囚われることなく職人から次の職人へと大切に受け継がれてきた機材たち。
この工場ツアーを通して、カクノの職人たちがどのような想いを持って仕事に取り組んできているのか、少しでも伝わっていたらうれしいです。
株式会社カクノでは一緒に頑張ってくれる仲間を募集しています!
会社説明会等も随時行なっていますので、少しでもご興味あるかたはお気軽にご連絡ください。カクノの勢いはまだまだ止まりませんよ(^^)♪