お知らせ
NEWS2025.09.03
【挑戦の記録】ピンチを乗り越えた!カクノ初単独・法面事業
株式会社カクノは、これまで多くの現場で経験を積み重ね、協力会社とともに安全・安心なインフラづくりに貢献してきました。
そんな中で今回初めて挑戦したのが、自社単独での「法面事業」の受注・施工です。
これまでは協力会社の力を借りて取り組んできた工事を、今回はカクノの社員だけで最後までやり遂げる。
これは、単なる業務の範囲を超え、会社としての大きな一歩を示す挑戦でした。
「法面工事」という言葉を耳にしたことはありますか?
実は私たちの暮らしの安全を支えるうえで欠かせない仕事の一つです。
造成地や道路、ダム、トンネルといった斜面は、時間が経つと雨風や地盤の変化で崩れてしまう可能性があります。
そのままにしておけば、土砂崩れや落石といった災害につながり、人命や生活基盤に深刻な影響を及ぼしかねません。
そこで必要になるのが「法面工事」。斜面を安定させ、強固に守ることで、私たちが安心して暮らせる社会をつくっているのです。
現場を任されたのは小中職長。準備段階から最後の仕上げまで、4名の社員を率いて現場を動かす責任者です。
初めての取り組みには数多くの壁が待ち受けていました。そもそも何を準備すべきかをゼロから調べ、百種類を超える資材や工具をどう積み込めばトラックに収まるのかを試行錯誤。現場では予期せぬ機械トラブルが発生し、作業が一時中断する事態もありました。
しかしそのたびに、電話で専門業者に相談したり、仲間と知恵を出し合いながら、ひとつずつ乗り越えていったのです。
この記事では、その挑戦の裏側に迫ります。
小中職長が直面した数々の試練、そしてそれをどう乗り越えたのか。
さらに、チーム全員でやり遂げたからこそ得られた自信と手応え。
現場の空気感や仲間との絆を交えながら、カクノが初めて自社だけで法面事業を成し遂げた物語をお届けします。
準備を一から挑戦

だから1からこれは何に使うためなんだ?って調べて1個1個準備していったんですけど、それでも忘れ物とかがあって、そこは自分の力量がなかったかなと思う面もありましたね。
わからないことは教えてもらった業者さんに電話で聞いたりしたんですけど、やっぱりいざ自分でやるとなると、景色が違くて、そこは苦労しましたね。初期段階の準備の工程が。


わからないことを聞ける人はいましたけど、その場で聞けないので電話で聞きました。これってああですか、こうですかってやりながら進めていきました。


ピンチだったこと


とりあえず施工中に機械が潰れたんですよ。もう僕らはやっぱりいじれないじゃないですか。いじれないってあれだけど、まあある程度だと直せますけど、その専門的なところはやっぱりそっちの業者さんなんで。すぐ電話して対応してきてもらうようにしてその業者さんも快くすぐ来てくれたんでよかったですけど、施工が止まっちゃったときが、ちょっとピンチだったですね。


必要部位のボルトがあってねじがあるんですけど、それが全部破損しちゃったんですよね。
結構力強く掘るので力がかかりすぎて、全部破損してしまって、僕もその機械の運転はまだ初心者なので、力加減はまだ勉強中ですけど、ピンチでしたね。
機械の業者さんと密なコミュニケーション



乗り込みの時に新しい機械なので、買わせてもらった業者さんも呼んで、こういうやり方でいいですよねと確認しながら、作業をしていました。
その作業の終わりの時にちょっと何かあるかもしれないので、また電話させてもらっていいですかと声かけはしてました。
法面事業に使う機械

本体が「ばね(スプリング)機構」で浮き沈みするため、法面の凹凸や傾斜に合わせやすい特徴があります。
カクノの社員4名でやり遂げた

納期は一日早かったんちゃうかな。早く納められたんですよ。やり切ったって感じでしたね。
だから、これで最後にしちゃダメですけど、ここから次いけるなっていう確信はありました。 このチームでできるやん!って思いました。


「これからも頑張ります」って言いました。「いい挑戦、いい経験をさせてもらっているな」ってしみじみ思っています。




まとめ
今回の自社単独での法面事業は、カクノにとって単なる一つの工事以上の意味を持っていました。
現場の準備から施工までをすべて自分たちだけで行ったことは、社員にとって大きな自信となり、今後の成長への確かな土台を築いたのです。
忘れ物や積み込みの難しさ、機械の故障など、現場では数々のピンチがありました。
しかしそれらは失敗や停滞ではなく、「次にどう改善するか」を学ぶための糧でした。
小中職長が振り返るように、チーム全員が力を合わせ、困難を一つひとつ乗り越えた経験そのものが最大の成果だったのです。
施工を終えた後、お客様から「ありがとうございました」と感謝の言葉をいただきました。
その言葉は、単に工事を納めたことへのお礼ではなく、安全で安心できる環境を提供できたことへの評価でもあります。
そして社長や上司からも「よく頑張った」という言葉をかけられ、現場の努力がしっかりと伝わったことは、社員にとって大きな励みになりました。
また、今回の挑戦は社内に新しい空気を生み出しました。「自分たちの力でできる」という自信が、次の挑戦への原動力となっているのです。
小中職長をはじめ若手社員が経験を重ね、今後さらにスキルアップしていくことで、カクノの技術力と対応力は確実に高まっていくでしょう。
それは顧客への信頼を強め、会社全体の成長にも直結します。
法面事業は、地域社会を守る大切な仕事です。その現場に自社だけで挑み、乗り越えた今回の経験は、単なる実績にとどまらず、未来を切り開く大きな一歩となりました。
これからもカクノは、現場での経験と仲間との絆を力に変え、より多くの現場で「安全と信頼」を提供していきます。今回の挑戦は、その道のりの始まりにすぎません。