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NEWS2026.02.12
【地盤改良工事】1億3千万円の重機 杭打機研修に密着!

現場での仕事は、段取りや経験がものを言う世界です。だからこそカクノでは、若手が安心して現場に入れるように「新人研修」をかなり丁寧に設計しています。
今回取材したのは、鋼管杭打機(杭打ち機)の“組み立て研修”。
現場で使う機械は高額で、扱い方を間違えると危険も伴います。だからこそ、いきなり現場で覚えるのではなく、作業所でベテランの指導のもと、手順と安全確認をセットで身体に入れるのがカクノ流です。
この記事では、研修当日の様子を交えながら、新人が最初に学ぶ「杭打機の組み立て手順」を、できるだけわかりやすく整理して紹介します。
(各工程の見出しごとに、撮影した動画のスクリーンショットも挟み込む想定です)
通常は3名体制で作業を行います

まず前提として、杭打機の組み立ては基本的に3名体制で行います。
オペレーターだけで完結する作業ではなく、地上側の作業者が「合図」「位置調整」「固定」を担い、複数人で安全をつくりながら進めるのが特徴です。
研修でもこの体制を前提に、役割分担・声かけ・確認ポイントをセットで学んでいきます。
土木・地盤改良会社
【1】リーダーの起立

作業内容
1-1.リーダーを全開まで起こします
最初の工程は、機械の“背骨”とも言えるリーダー(マスト)を起こすところから始まります。
この段階でのポイントは、「無理に進めないこと」と「動き出しの安全確認」。いきなりスピードを上げるのではなく、周囲の安全を確保しながら、動作を一定に保って起立させます。
土木・地盤改良会社
【2】オーガの上昇とアウトリガーの展開

作業内容
2-1. オーガを2メートルほど上げます
2-2. 前側のアウトリガーを広げます
続いて、オーガを上げた後にアウトリガーを展開します。
アウトリガーは機械の安定性に直結するため、「どのタイミングで」「どこまで」「どんな順番で」を正確に覚えることが重要です。
研修では、単に操作手順だけでなく、アウトリガーを広げる理由(安定性/転倒リスク低減)もセットで確認していました。
土木・地盤改良会社
【3】ボルトの締め付け(側面・正面)

作業内容
3-1. 側面のボルトを入れて締めます
3-2. 正面のボルトを入れて締めます
3-3. トルクレンチを使用してさらにボルトを締めます
注意点
ボルトは必ず奥までしっかりと締めてください
この工程は、研修の中でも特に丁寧に確認していたパートです。
ボルトが甘いと、後の工程で“ズレ”や“緩み”につながります。カクノの研修では、感覚に頼らずトルクレンチで規定トルクまで締めるところまでをセットで徹底していました。
確認ポイント
•ボルトが奥まで入っているか
•トルクレンチで規定のトルクまで締められているか
•緩みがないか
土木・地盤改良会社
【4】オーガを降ろしリーダー側面サポートの付け替え

作業内容
4-1. オーガを降ろす
4-2. リーダー側面の赤色プレート部分を確認します
4-3. 筒状の鉄のピンを抜きます
4-4. 赤色プレート部分を移動させます(左側の穴から右側の穴へ)
4-5. 筒状のピンを新しい位置に差し込みます
4-6. 上から細いピン(固定用ピン)を貫通させて固定します
サポートの役割
リーダーを固定するための部品です
注意点
ピンは確実に穴を貫通させてください
ここは「見た目では分かりづらいけれど、重要度が高い」工程です。
側面サポートはリーダーの固定に関わる部品で、ピンの差し込みが中途半端だと事故につながるリスクもあります。
研修では、ベテランが“固定の甘さが出やすいポイント”を事前に示しながら、貫通確認を声に出して行う形で進めていました。
土木・地盤改良会社
【5】リーダーを倒して裏のボルトを締める

ここから先は、機械の“裏側”の締結作業に入ります。
表側だけで終わらせないのがポイントで、見えにくい箇所こそ、手順通りに確実に締めていく必要があります。
土木・地盤改良会社
【6】リーダーを起こし(0度まで)アームを起こす

裏側の締結が終わったら、再度リーダーを起こし、アームの起立へ。
この工程は“動きが大きい”ため、研修でも周囲確認と声かけを徹底していました。
土木・地盤改良会社
【7】ウインチの下降

ウインチを下降させ、次の「吊り・固定」工程に備えます。
ここから先は、オペレーターと地上作業者の連携がより重要になっていきます。
土木・地盤改良会社
【8】振れ止めの取り付けと調整

作業内容
8-1. 振れ止め(オーガ下部の部品)を確認します
8-2. おびロープを使用して振れ止めをオーガに接続します
– おびロープを隙間に通して向こう側にも通します
– ロープの先端にシャックル(鉄の固定器)を取り付けます
8-3. オーガの下の穴に鉄の機材を通します
8-4. 振れ止めを1段上げます
8-5. 筒状の鉄の棒を差し込み、上から細いピンで固定します
振れ止めの役割
オーガの揺れを防止する重要な安全装置です
ここは新人が最初につまずきやすいポイントでもあります。
おびロープの通し方、シャックルの固定、ピンでの固定など、工程が細かく「何となく」ではできません。
研修では、ベテランが横につき、作業姿勢や力の入れ方まで含めて教えていました。慣れるまでは筋肉の使い方も違うため、体勢が辛くなりやすい点も共有していたのが印象的でした。
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【9】ドライブロッドの吊り上げと設置

作業内容
9-1. ドライブロッド(六角形の棒)を確認します
9-2. ドライブロッドにワイヤーを巻きます
9-3. ウインチ(フック付きワイヤー)で引き上げます
9-4. 振れ止めにアタッチメントをつける
9-5. ドライブロッドを立てます
– 作業者が手前で揺らしながら位置を調整します
– オペレーターがウインチワイヤーをゆっくり下ろして、まっすぐ立たせます
9-6. オーガをドライブロッドの真上に移動させます
– 地上の作業者が合図を出しながら位置を調整します
– 「もう少し前」「もう少し後ろ」などの指示を出します
9-7. オーガの穴でドライブロッドを咥える

注意点
•ドライブロッドは倒れることはありませんが(ウインチとワイヤーでつながっているため)、まっすぐ立たせないと次の作業ができません
•操縦者は直接は見えないため、地上の作業者との連携が重要です
•オーガの先端が通せたら、倒れる心配がなくなるので、その時点でウインチとワイヤーを外します
この工程は、研修の中でも「チームワーク」が一番見える場面でした。
オペレーターは直接目視できないため、地上側が“合図の質”を上げないと、作業がスムーズに進みません。新人にとっては、技術だけでなく声かけ・タイミング・指示の出し方を学べる重要な工程です。
土木・地盤改良会社
【10】ドライブロッドの頭にピンを付ける

作業内容
10-1. ドライブロッドの上部を咥えます
10-2. 1メートルロッドを吊り上げます
10-3. ドライブロッドと1メートルロッドをピンで接続します
ここまで来ると、組み立てが“完成に近づいている”ことが体感できる工程です。
土木・地盤改良会社
【11】キャップの取り付け

作業内容
11-1. キャップ(先端部品)をロッドとピンで接続します
11-2. ドライブロッドを下部に咥え替えます
仕上げの工程です。
キャップの固定は最終確認の意味合いも強く、ピンの差し込み・固定の確認までを含めて、手順を完了させます。

今回の研修を通して感じたのは、カクノが「若手を育てる」ことを口先ではなく、現場で本気でやっている会社だということでした。
高額な機械を扱うからこそ、手順を曖昧にせず、ベテランが安全を担保しながら、ひとつずつ確実に教える。これが現場での事故を防ぎ、仕事の品質を上げ、そして新人が安心して成長できる土台になっています。
地盤改良工事・鋼管杭工事に興味のある方は、ぜひホームページからお気軽にお問い合わせください。


