お知らせ
NEWS2024.04.15
【ベテラン社員が語る】建設業の人材育成において、課長職としての役割とは!?
株式会社カクノは地盤改良工事・鋼管杭工事・土壌汚染改良工事などを手掛けている会社です。
弊社の大きな特徴は、個々に高い技術力を持って集まった職人集団の会社というところです。現在では40名近い職人たちが力を合わせながら毎日、各現場でたくさん活躍をしています。
会社のさらなるチャレンジのためにも、会社の将来を担っていく若者の育成に力を入れていきたいと考えております。
そこで今回は、経験者・未経験者問わず若者たちの『個性が光る場所』となるよう、働きやすい会社の環境作りに励んでいる、課長の山口さんにお話を伺いました。
山口さんはとても勉強熱心な方で建設業界のことだけでなく、現代社会における教育論なんかも独学で勉強しているそうです。
この記事では、山口さんが「マネジメント」や「人材育成」についてどんな考えをお持ちの方なのかをお伝えしていきます!
どんなにしんどくても終わらない現場はない。辛い思いをした分、達成感を感じられる仕事
その期間を含めると15年くらいになります。
最初はお金に直接触れることはなかったですが、金額を見ながら職人さんのマネジメントをして一緒に完成を目指すため、具体的な指示を出す立場です。
決められた工期があって、その期限に向かってやるべきことを一つひとつクリアしていけば必ず終わります。
完工してから振り返ると、辛い思いをした分よく頑張ったなと達成感を味わえるところにやりがいを感じます。
その達成感は1ヶ月に1回くらいのスパンで味わってますよ(笑)。
もしもクレームの原因を作ってしまったりしたら謝りにいかないといけない。
僕は謝りに行くのも嫌いやし、誰かから責められる空間というのも大嫌いで、絶対に責められへんように毎日やることをきちっと片付けて、逃げるようにして現場を後にしていたんです。
そうするとツッコミどころが何もないように現場が納まっていくんですよね。
仕事が終わったあとにお客さんから「ここはあれができてなかったぞ」とか「これが悪いんちゃうか」と指摘されるところがなく、完璧と言ったら言い過ぎかもしれないですが、完璧にするという意識を持って仕事に取り組んでいました。
僕は人から責められることから逃げるつもりでやっていたのですが、結果的には落ちどころがないノークレームの人という印象を与え、僕の評価は上がっていきました。
周りから高く評価されることが増えることで「俺は仕事ができる方だったんだ」と気付くことができ、今は”責められることから逃げる”という考え方ではなく、”信頼を失わないようにやる”といように考え方をシフトしました。
最初は自分が嫌なことから逃げるようにとった行動でしたが、その結果が成長に繋がり、今では課長職を任される自分があるのだと思います。
”見て覚えろ”は今の時代には通用しない。時代に合った教育方法を独学で勉強中。
山口さんのそのモチベーションは何が原動力になっているのでしょうか?
課長という立場で「マネジメント」や「人材育成」をするとなったときに、もともとは小さい会社やったんで前例がなく、手本というのは結局どこからか調べるしか方法がなかったのです。
僕はネット民なので、本ではなくYouTubeやTwitter、そしてネット記事などに頼りました。そこからどんどん派生させながらマネジメントや人材育成について必要な知識を学んでいきました。
このまま何もしなければ会社は衰退していくことになってしまうし、自分なりに学んだ現代社会の知識や、これからの未来を担う若い世代の子が働きやすい会社のあり方というものをしっかりと発信していこうと思いました。
僕はありたい未来があって、その未来に行くためには今何をせなあかんとかって物事を考えるタイプです。
自分がこの会社に携わるのであればただ適当なことをするのではなくて、理屈があって、理論があってと、しっかりと道理立てて若い世代を教育していきたいと思っています。
そしてこの会社をより良くしていきたい!そういう風に思います。
だけど現代の若い世代の子に同じように”見て覚えろ”は、もう通用しない時代なんです。
そもそも”見て覚えろ”ではなく、ちゃんと丁寧に教えてもっと短い間で一人前に成長させた方が絶対にいいじゃんって思います。効率がよく、会社にとってもプラスになります。
そのやり方でも長く会社に残ってくれる人に対してはそれでいいかもしれません。
しかし、初めて社会人になった会社がそんな適当なことをして人の人生を使い潰して放流するって考えたら、人としてありえへんなって僕は思うんですね。
やっぱりちゃんとその子に合った教育方向を考えられる年上の人らが考えるべきなんじゃないかなって。
育たない若者が悪いのではなくて、育て方を知らない上司が悪いんじゃないかって僕は思ってます。
勉強ができなくても、”変わりたい”、”成長したい” という思いがあればいい。
もしかしたらどうしようもない人も中にはいるかもしれないですけど、どんな人だろうがちゃんと向き合って成長できるようなマインドセットに際してあげれば、どんな人が来ても成長できるんじゃないかなと僕は思ってます。
その人の可能性を見いだせないのは、見出せない人間のせいなんじゃないかなって。必ず誰にでも頑張れるとこがあるんじゃないかなって考えてます。
なので勉強というジャンルが苦手なだけであって、他に熱中できるような得意ジャンルって絶対にあるはずなんですよ。
その得意ジャンルをいかに出せるか、ってそこしか見ていないので、勉強が苦手だろうが人間関係が苦手だろうが、別に何にも関係ないかなと思います。
ただ、転職や新社会人として会社に入るという人生の転換期で、”変わりたい”、”成長したい”というような思いを持っている人であればいいかなと思います。
そんな会社で働きたいと思うのは、若者だけではないかもしれませんね。
これは僕の個人の意見ですけど、そんな会社にしていきたいと思います。
技術だけでなく人間性の面でもレベルの高い”よそとは違う職人”を育てていきたい。
大っぴらには皆さん言わないですが法律をクリアするためによくあるのは、職人さんたちはそれぞれ個人で仕事を受けていて、下請けでありながら必要な現場だけ直近上位の会社名を名乗って現場へ行くような実態があると思います。
そういった実態がある中で、カクノは職人さんたちをしっかりと自社雇用してる会社であり、お客さんからも「カクノは誰が現場へ来ても良い仕事をしてくれるよね」と言ってもらえています。
そのレベルの高い職人さんたちをこの人数揃えるというのは、これから労働人口が減っていった先ではものすごい売り手市場となり、強みになっていくのではないかなと思います。
”よそとは違う職人の会社”という立場を確立していきたいですね。
品質と安全を高い基準でクリアすることは大前提にあって、そこにプラスアルファの付加価値がもっと求められる時代になってくると思うんです。
守らなければいけないことは絶対守る、その先の付加価値はどうですかというのは、やっぱり技術だけでは足りないと思います。
会議ではみんな集まってアットホームな感じでしっかりと意見交換をし、人間性の面でも”ちょっと口が荒い職人”ではなくて、ほんまに”気高い職人”というような、一つレベルの高いものを目指していきたいなと思っています。
いかがでしたでしょうか。
このインタビューでは、山口さんの「会社をよくしていきたい」という思いがよく伝わってきました。
時代に合った「マネジメント」や「人材育成」の知識を常に学び続け、理解を深める山口さんが会社にいてくれることで、入社後の不安なことや悩みごとなども相談しやすいのではないでしょうか。
もし少しでも、会社の取り組みや業界に興味を持っていただけたら、一度見学に来てみませんか?
職場見学や面談(オンラインも可能)も行っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。